墨 筆 硯

子どものころは習字が嫌いで嫌いで。
大人になってお茶の先生に習い墨をすり硯にたまる美しい黒を見つめて細い筆に墨をよいあんばいに含め優しく半紙に滑らすととてもとても心地よく
いろはにほへとちりぬるをわか、、、延々にかきつづけられる気持ちをあじあわせていただいたこと

掛け軸にかかる美しい絵や書をよく見てきたことが栄養になっているんだね
とっても筋がいいと褒めていただいたことを最近になって嬉しく思い出し
あの頃つかっていた墨や筆を取り出して硯は購入して久しぶりに墨をすってみた。
筆に墨をよいあんばいに含ませ半紙に滑らす一連の動作がお茶の作法のようで瞑想のようで

そうだそうだ
字も絵のようだねと笑ってお話しくださった先生のお顔が浮かんできた
洋画家・熊谷守一さんの映画を見て知った「無一物」

樹木希林さんの映画から
「日日是好日」

宇宙
星月夜
大好き
うれしい
たのしい
優しい
嬉しい

いろはにほへとちりぬるをわか、、、夢中でかいているうちに
好きな言葉が浮かび半紙にすべらす

あぁこれがわたしの宇宙、か
楽しい、か
美しい、か

かいているうちはとくになんとも思わずとも今あらためてみると好ましくかんじる

小学生のころの授業や宿題でイヤイヤかいてたあのころとは雲泥の差だ

わたしのなかのなにか滞っていたくぐもっていたエネルギーがぬけだすような気持ち


力を入れるとたちまち字がつぶれる
抜きすぎるとかたちをなさない
トメハネ伸ばす
習字のことはなにもしらない
ちゃんと習ったことは一度もない
お茶の先生に数回てほどきを受けたのみ

作品としてではない
商品としてではない

ただすべらせただけ

あぁこんな風に現場に立てばいいんだなぁ

こんな風にお仕事もしたらいいんだなぁ

昨日
全身の力を抜いて現場に立てた

目の前に起こるコトを面白く眺めていよう

後輩さんが水を得たうおのように気持ちよく柔らかく動いている
先輩さんは温かい眼差しを向けている
お客様はニコニコすれ違い嬉しそうにお買い上げ品をホクホク顔で両手いっぱい抱えて家路へ

あぁなんだ
焦っていたのはわたしだった
イライラしていたのはわたしだった
一歩引いて眺めてみればみんなニコニコ生きている

ありがとう
ありがとう

昨日は
この言葉のみ
そんなシーンしかなかった

苛立ち指導という名の八つ当たりをしてしまったスタッフさんへ
心からお詫びをしたら
快く受け取ってくださり、むしろそのことで新たな気づきがあったとも言ってくださった

有り難い

ルールの理解がスタッフによって違うんです
統一したいんですと相談を受ける
後輩さんが教えてもらうにも
一人一人の先輩が言うことが違うんです。これでは先輩後輩関係なく安心して働けない。

あぁそうだよね、それをわたし現役時代からずっとずっと思っていたの
変えたくて変えたくて焦がれて憤っていたのみでただ騒いで終わってしまった

また、チャンスが巡ってきた

是非一緒に考えよう!
聞いてくれてありがとう!

あぁつぎの現場が楽しみです

墨を筆によいあんばいで含ませ
半紙にすべらせるように

ルールも心地よく形になる予感がするよ♡

☆なないろ星☆くま夫婦の秘密基地☆

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